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Kousakest Eiger

 自身最古の音源。1985年5月、高校1年時のもの。当時、コード弾きを中心に少しピアノが弾けるようになり、ギター歴は2ヶ月。どちらも本当に初心者で一生懸命弾いてもこの程度か、という感じ。基本的にリズムがとれていないし、音も間違えて覚えている。つかえずに弾けても、もともと間違えて覚えている箇所が散見される。
 タイトルは「最も自分らしい」というニュアンスでつけたものだが、当初は『Piany Play』、そして一時は決定的となった『The Great Songs Of Playing K&I』というタイトルだった。前者はメイン楽器がピアノであること、後者は 高坂 と 井上(中学のクラスメイトで近所に住む音楽好き)で作ったことを強調したかったため。
 録音は、最初に 井上家 のエレピを彼のラジカセにライン録音し、それを持ち帰り2台のラジカセでマイク入力をし、音を重ねていく方法。マイクはないので、ヘッドホンをマイク代わりに使用した。このために安物のラジカセを1台購入した。使用楽器はエレピ(YAMAHA製だったか)、カシオのおもちゃのようなミニミニキーボードがメインで、ところどころでフォークギターの音も聴こえる。すべて彼の持ち物で、ミニキーボードだけは借りて、自分の部屋でダビング作業もした。数曲で自宅のピアノも使用した。

1. Lady Madonna(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 G 井上 ミニKey 高坂

 井上 との思い出の曲。中学校の音楽室のピアノで、井上 がコード弾きを披露し、高坂 もう少しオリジナルに近い弾き方したことで、共通の音楽の趣味に気付いた。その後、2人で原曲を研究し、高坂 の弾き方も違うことに気付き、改訂版がこの録音の弾き方。
 井上家 のエレピを弾きながら、井上 がギターでベースラインを弾いている。ギターが初心者の 高坂 に対し、井上 が少しだけリードしていた。リズムがまたく合っていなかったり、初心者ぶりを発揮している。口笛は 高坂 が後でダビングしたもの。エレピとギターを同時に録音し、それにミニKeyを重ねて、更にヴォーカルを2度重ねている。出来上がったマスターからも1度ダビングしているので、最初のエレピの録音は4世代も前のものになる。

2. Your Mother Should Know(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 ミニKey 高坂

 井上 に触発され、練習した曲。この頃の大のお気に入り。井上家 のエレピで録音したものを持ち帰り、ミニKeyでコードを重ねた。リズムが単調なので、割とまともに聴こえる。コードが間違っている箇所があるが、まったく気にせず弾いている。

3. Hey Jude(オリジナル:Beatles)
ピアノ 高坂 ミニKey 井上

 自宅のピアノを弾いている。ヘッドホンの骨をはずし、片方をピアノ上に置き、もう片方をミニKeyのスピーカの上に置いてモノラル入力した。演奏は1回の録音で済み、ヴォーカルを2度重ねて完成。

4. Martha My Dear(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 ミニKey 高坂 ミニKeyプログラム 高坂

 高坂 のお気に入り曲だが、イントロしか弾けずに3回ほど繰り返して終わっていた。それに、Aパート以外はミニKeyにコード進行をプログラミングし、無理矢理くっつけたものがこれ。テンポも違うし、継ぎはぎの部分が露骨だが、当時はこれが精一杯。結局、プログラミングの部分は歌うことも出来ず、演奏だけになってしまった。

5. I Want To Hold Your Hand(オリジナル:Beatles)
ピアノ 高坂 G 井上

 「Hey Jude」とこの曲だけが自宅のピアノ使用曲。これに 井上 がギターでベースラインを弾いた。演奏はダビングせずに終わっているが、この後、手拍子に2回、ヴォーカルに2回ダビングを重ねている。

6. Because(オリジナル:Beatles)
ミニKey 井上 ミニKeyプログラム 井上

 ミニKeyにコード進行をプログラミングし、アルペジオのメロディを 井上 が2タッチキーで弾いている。2タッチキーとは、メロディーの順番を記憶させ、2つのキーのどちらかを押すと順番通りにメロディが鳴るというもので、タイミングだけに気を配れば弾けるものだった。

7. Hello Goodbye(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 ミニKey 井上

 高坂 が弾くエレピに合わせて 井上 がミニkeyを弾いた。当時の 高坂 にとっては、「I Want To Hold Your Hand」とともに新しいレパートリーの曲。やはりリズムの取り方が間違っているところがあって、井上 が合わせにくそう。

8. Pipe Line(オリジナル:Ventures)
G 高坂

 唯一、高坂 のギターの音。高坂 が弾いているのも唯一。Beatles の曲以外なのも唯一。
 ギターを手に入れたら最初に弾いてみたいのが Ventures のテケテケだった。これは誰にでも出来るから、そうなると一応、曲に挑戦する。拙いながらも一生懸命弾いている。

9. I Want To Hold Your Hand(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 ミニKey 高坂

 2度目の登場でエレピ・バージョン。ギターのコード弾きに見立ててひたすらコードを8分連打している。手拍子はない。

10. Yesterday(オリジナル:Beatles)
 ミニKeyに最初からプログラミングされていたもの。従って、演奏は 高坂・井上 ともノータッチ。

11. Let It Be(オリジナル:Beatles)
エレピ 高坂 ミニKey 高坂

 井上家 のエレピにミニKeyを何度か録音したもの。自宅の生ピアノを使用しなかったのは、ミニKeyを何度か重ねる予定だったため、ライン入力が出来るエレピを選択。少しでも音質劣化を防ぎたかったからだ。


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