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Those Were You

 難解なタイトルの宅録第2弾。カセットテープをダビングしながら重ね録りをする方法で制作。今回はラジカセからオーディオコンポのダビング機能を使用し、その際にライン入力で重ね録りするのだが、片方のチャンネルだけに入力することで左右別々のステレオ録音となっている。
 録音は前回よりダビングの回数を減らしたことで音質の向上と、演奏技術も多少はアップしたので、前回のやり直しの意味合いが強い。演奏曲や曲順も前回を強く意識したものになっているのはそのためだ。
 使用楽器は、前回は 井上家 のエレピとミニKeyboard がメインだったが、今回は自宅のピアノや新しく購入した Casio のミニKeyboard が加わった。井上家 のものと似ているが、一段グレードが高いタイプで、サンプリングや様々な波形を合成して音を作るシンセサイザー機能もついている。但し音は井上家 のものに毛がはえた程度。その他、クラスメートから借りたエレキ・ベース(グレコのバイオリンベース)も2曲で使用されている。今回はすべて一人で演奏している。
 タイトルの意味は「those」は曲を指し、「you」は自分自身を指す。それでも難解。

1. Lady Madonna(オリジナル:Beatles)
 左チャンネルにピアノを配したのはオリジナルの影響。これに CasioのミニKeyboard のオーボエ、ブラス、トランペット等を加えた。1stと比べ、音質、演奏とも幾分かの成長が見られる。ヴォーカルも2度重ねてあるため、今回の録音では一番音が引っ込んで聴こえる。

2. Your Mother Should Know 1(オリジナル:Beatles)
 井上家 のエレピがメイン。ダビング回数が少ないのでよく聴こえる。これに Casio のミニKey のハープシコードの音を低くして(オクターブ下げることが出来た)ベースのフレーズを弾いている。更に、井上家 のミニKey のコードの音も加えてある。井上家 の Keyboad の出番はほとんどなかったが、このコードの音だけは気に入っていた。

3. Hey Jude(オリジナル:Beatles)
 ピアノをメインに、井上家 のミニKey のコード、Casio の新ミニKey で前曲と同様、ベースのフレーズを弾いている。また、オルガンの音色でメロディを絡めている。一番最後に重ね録りしたコーラスの音量が大きすぎ。

4. Martha My Dear(オリジナル:Beatles)
 イントロとそれに続くAパートの部分のみ。ピアノに加え、新ミニKey のトランペットを加え、エンディングのみハープシコードの音を加えたシンプルな編成での録音のため、ピアノがクリアに聴こえる。

5. Because(オリジナル:Beatles)
 井上家 のエレピのハープシコードの音をメインに、井上家 のミニKey のコード、新ミニKey のハープシコード、オルガンの音が聴こえる。終盤ではシンセサイザーの波長合成機能で作った音も登場。ヴォーカルは3部でやりたいと思っていたが、実際には2部になったり音がとれなくなったりして、この時点ではこれが精一杯。完成したものを聴いて「囚人のうなり声のよう」という感想を持った。

6. Twist & Shout(オリジナル:Isley Brothers)
 前作の「Pipe Line」はまともに弾けていなかったので、これが初のまともなギターによる演奏といえる。勿論 Beatles のバージョンを意識しており、編成も Beatles と同じ、リード、リズムの2本のギターにベース。ベースの登場も初だ。ヴォーカルが演奏についていけずに苦戦している。

7. Hello Goodbye(オリジナル:Beatles)
 井上家 のエレピがメイン。これに新ミニKey のオルガンの音色でベースラインを多くなぞり(下降ラインはなぜかなぞらない)、ギターのラインと間奏部をハープシコードでフォローし、エンディングでは別のオルガンの音色でもり立てている。ヴォーカルも3回重ねてあるので、かなり厚めのダビングになっている。

8. Your Mother Should Know 2(オリジナル:Beatles)
 2度目の登場はピアノがメインのバージョン。これにベースラインをなぞる新ミニKey のオーボエとハープシコードが出て来るのみ。ただし、相変わらず一部コードが間違っている箇所がある。オリジナルのようなピアノのアタックが出したくて悪戦苦闘した。

9. I Want To Hold Your Hand(オリジナル:Beatles)
 「Twist & Shout」に続いてのギター中心の演奏。編成も同じ。リードギターは僅かなフレーズのみで、基本的にリズムギター2本。ヴォーカルのコーラスハーモニーがまとになったが、Bパートは出来ていない。

10. Yesterday(オリジナル:Beatles)
 井上家 のエレピによる演奏がメインで、これまでで最も演奏が難しい曲でもある。これに新ミニKey のフルート、ベースっぽいハープシコードを重ねている。

11. Let It Be(オリジナル:Beatles)
 大半はピアノとベースのようなオルガンだけで、間奏部でトランペット、ハープシコード、波形を調整したシンセサウンドを重ねてある。また間奏部では口笛も聴こえる。この曲のピアノも何度も修正し弾く音を修正しており、前作とも少しだけ音が変わっているが、この後、まだ進化修正を行うことになる。

12. Reprise Guitar
 30秒の空白の後、突然始まるギターでのお遊び。このアイディアはもちろん『Abbey Road』より。当時にどんな曲やフレーズにチャレンジしていたかが分かる。聞こえるのは順に「Pipe Line」「Day Tripper」「Yesterday」「Helter Skelter」「Two Of Us」といったところ。「Yesterday」などはイントロのコードのみだが、「Helter Skelter」はイントロやサビのリフを弾いているし、よく聴くと歌の声も聴こえる。


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