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Live At Ritz 1991.6.17.

 ライブ停止1ヵ月前の音源。会場には他バンドを見に来た帰国子女と外国人が多く、ノリがいつもと全然違い盛り上がった。客がノレばバンドもヒートアップするが、当時のPARAにはそのエネルギーを返すような爆発力を感じさせる未熟さがあった。最初からテンション・マックスだったのもあるが、高坂がリズム的に精一杯だったのが真相だろう。

1. PARA's Theme(PARA作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 ノリの良いオープニング・テーマでイキナリ会場はヒートアップ状態で盛り上がる。バンドも異常な盛り上がりに気付き上機嫌で次の曲になだれ込む。

2. Doom(吉田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 いよいよ本編のスタートに会場は大盛り上がり。ヘッドバンギングを始める者多数、奇声を上げる者も多数。バンド史上最高の瞬間かもしれない。曲も雰囲気にバッチリで言うことなし。

3. Your Pain Is Yourself(守田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 ミドルテンポの曲に少し落ち着きを取り戻すが、熱気はそのまま。守田のドラムも絶好調。いつもよりあまり考えず勢いに任せたドラミングだ。前野のヴォーカルを追うように吉田のコーラスが入るようになる掛け合いのアレンジで、以前よりずっと良くなった。

4. Imagination(高坂,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 ここで完全にクールダウン。熱気を分断することになってしまい、この日の雰囲気に合わずに失敗だった。この曲を外すべきだったのではと思う(高坂は)。演奏ではベースの音が消えるハプニング。いつも以上にアグレッシヴだった吉田の動きでプラグが抜けてしまったよう。数秒間はベースなしで対応するハメに。後半の高坂のアルペジオ・パートは「B7」の部分の「7th」が強調され、少し「Hotel California」ぽい。

5. Death or Fight(吉田,高坂,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 前半は前の曲に続きスローで、ダレた雰囲気になってしまった。このあたりの臨機応変さや流れを読む力はまだPARAにはなかった。残念。しかし、後半の早いパートになると堪えきれずに暴れ出す者が続出し、また熱気が甦って来る。

6. Chaos Is Japan(前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 PARAでは人気のハードコア・ナンバーの登場で、再び会場は熱気が戻る。バンドの息も良く、この日の「Doom」と並んで1、2を争う出来。

7. 21 Century Death(吉田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 ザクザクしたギター・ナンバーだが、ちょっと中だるみ。この曲の後のMCでは「最高だぜ」という前野の充実ぶりが伺える。しかし自らの1ヶ月後の脱退を告げるのが痛々しい。

8. Doom Dance(吉田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 吉田得意の呪いのリフで幕開けは、PARAらしさ全開。オーディエンスにもPARAというバンドを理解するのにもってこいのナンバーだ。

9. Murder Will Out(吉田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 曲数が多すぎなのか、似た雰囲気の曲が多いせいか、飽きられつつある感じ。

10. Never Say(吉田,前野作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 最後は新曲。まだリハーサル不足だが、シンプルな構成であることや「ラスト」の曲であることを宣言しているせいか盛り上がる。

11. PARA's Theme(PARA作)
Vo 前野 G 高坂 B 吉田 Dr 守田
1991.6.17. 高円寺RITZ(新高円寺)

 『PARAのテーマ』で締めはいつも通り。狂乱も宴は最後も熱気にあふれたまま。付き合ってくれた聴衆に感謝感激だ。


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